恒星を使った占星術はヴィジュアルアストロジーとも呼ばれます。
出生図チャートだけを見るのではなく、
星空を実際に見ることから始めるという方法です。
通常の西洋占星術に使用される星座は12星座です。
天の黄道上に並ぶ12星座は長い歴史を経て継続して使われています。
恒星とは、この12星座の星とそれ以外の星座の星です。
古代メソポタミア文明、エジプト文明ではおおいぬ座シリウス、
オリオン座の星などを使って暦が作られていました。
1世紀から2世紀にかけてエジプトの学者プトレマイオスが
恒星と惑星のリストを作りました。そのリストを基にして
暦や未来予測が作られました。
古代では占星術において12星座以外を使用することがありました。
それら恒星の意味は主に神話から来ています。
メソポタミア、ギリシア神話、
多くの神話の中に星の意味が秘められています。
恒星占星術においては古代の神話の世界が現代に甦っているのです。
神話は長い時間をかけて多くの文明の信念体系になっており、
人々の潜在意識に原型として眠っています。
恒星の意味に二元論はありません、
一見して悪い意味の恒星が多いですが、善と悪は表裏一体です。
困難を意味する星は困難に打ち勝つ力を与え、
犠牲的な星は犠牲者を助け、寄り添う精神を意味しています。
(1)個人の性格
(2)個人の使命
(3)人生全体の流れ
(4)職業、使命
(5)注意すべきポイント
(6)旅行に向いている場所
(7)関わりある人体の部位
細かい人間関係と相性、時期読みには
12星座占いの方が向いていると思います。
12星座占いの方が向いていると思います。
ただ、個人の人生の傾向や性格、大切にしていること、
信条などは分かりますから性格診断は可能です。
また、生まれた場所の緯度によって関わる恒星が変わってきます、
1度だけの違いでも関わる恒星は異なります。
関わる恒星は生まれた年の惑星の位置によって異なりますので
意外なほど個人の特徴が出てきます。
恒星の解釈は多様です、また一番大切なのは個人の意志の力です。
徹底して自己認識し、その上で強い目標や意志があれば
恒星の力を呼び込むことが出来ると思います。
西洋占星術の興味深い所は決定的な解釈が無く、
ホロスコープの解釈が時代によって常に変化し続けることです。
かつては不運とされた惑星が現代では新しい意味を持っています、
恒星占星術は古くて新しい技法です。
多面的な意味を持つ恒星は深淵なメッセージを今でも我々に伝えています。