恒星占星術の研究家、ブレディ氏は太陽系の惑星を使用するだけでなく、
恒星を加えることでホロスコープのチャートの解釈に
広がりを持たせたいと主張しています。
その方法は占星術が学問として固まりだした時期に
徐々に捨てられてきました。
紙に書いたホロスコープが普及したころ、
使用する星は黄道上の12星座に限られてしまいました。
恒星占星術を研究することは、占星術の原初の歴史を知ることです。
そして黄道上の12星座がどの様に決まったのか、
どんな風に解釈されてきたのかを知ることになるでしょう。
それは占星術における歴史学の様なものです。
恒星占星術で使用する星は64個あります。
ブレディ氏の著作ではそれぞれの星の神話を
ギリシア神話からだけではなく、
エジプト時代、メソポタミア時代までさかのぼって分析しています。
恒星占星術は西洋占星術の考古学とも言える知的な冒険の道筋なのです。